スマートフォン技術の進歩に対して、バッテリーは「もはやバッテリー切れの心配なし」というところには至っておらず、ユーザーはスマートフォンがバッテリー切れしないようにポータブル充電器などを持ち歩く対策がまだまだ必要です。そんな中、テキサス大学アーリントン校電気工学部教授のSmitha
Rao氏たちが、将来的には、スマートフォンなどの携帯機器の充電も可能にする、わずか約1.8mmという極小サイズのマイクロ風車を発明しました,rmtssp。
Technology uses
micro-windmills to recharge cell phones - News Center - UT
Arlington
http://www.uta.edu/news/releases/2014/01/microwindmill-rao-chiao.php
約1.8mmの極小マイクロ風車が実際に回っている様子は以下のムービーから確認出来ます。
Windmill002aHD
- YouTube
通常の風車を使った風力発電機は、1つだけでも広いスペースと、ある程度の風速を必要としますが、Smitha
Rao氏とJ.-C.
Chiao氏が開発した最も長い部分でも約1.8mmという極小マイクロ風車は、1つの米粒の上に約10個乗せられるほどの極小サイズで、将来的には大量のマイクロ風車を取り付けたデバイスを空気中で振り回したり、風の強い日に掲げているだけで発電してバッテリーの充電を可能にするとのこと。
実際に羽が回っているデモムービーを開発者の2人が公開したところ、台湾で初めてマイクロロボット工学を導入した企業であるWinMEMSテクノロジー社が興味を示し、テキサス大学アーリントン校とのコンタクトの末、大学が知的財産権を保持する臨時特許を取得した上で、WinMEMS社が工場での生産を担うという契約が結ばれました。
極小のマイクロ風車は、強力な人工風の中でも永続的に動作するように、材質は頑丈なニッケル合金が使用され、航空力学の設計が施されています。また、歯車やギアなどの部品は人の髪の毛の直径と同程度、またはさらに小さいため、スマートフォンの充電以外にも、「手術に使用できる医療用マイクロロボット」や、「被災地用調査マシン」、「マイクロサイズのマシンを製造するツール」といった発明にも大きな貢献をあげると期待され、数千の風車を取り付けたフラットパネルを壁に取り付けて自宅のエネルギーを発電する、といった活用方法も考えられているとのこと。
By
Tim
どのように活用されるかは未知数ですが、製造コストを安く抑えて大量に生産できるシステムも準備されており、開発者のChiao氏は「スマートフォンや携帯機器のへりの部分に大量のマイクロ風車が取り付けられ、バッテリーが不足した時にスマートフォンを数分間軽く振るだけで使用できるようになるでしょう」と話しています。
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